雪解け
3月も終わりに近づき、田んぼの雪もすっかり溶け、いよいよビニールハウス部材の搬入を待つばかりとなりました。
部材搬入日
4月に入り、いよいよビニールハウス部材の搬入です。
朝一番で田んぼの様子を見に行くと昨晩からの雪で田んぼや畔には雪がありますが、部材を置く予定の場所(赤でマーク)の用水路も見えており部材の搬入はなんとか出来そうということで、お昼前に搬入することとなりました。
搬入実施(1回目)
お昼前に間も無く到着の連絡を受け圃場に向かいますが、朝からの強い雪は降り積もり用水路の場所も分からなくなりそうな状態でした。なんとか用水路を掘り出して搬入を開始しました。
本来は2回の搬入の予定でしたが、大雪が止まず1回目の搬入をなんとか完了し本日の搬入は終了となりました。
搬入翌日
搬入後も雪は降り積もり、翌日には搬入した部材はすっかり雪に埋まってしまいました。残りの部材の搬入は1日空けてということになりました。
2回目の搬入
大雪のため中1日空けて2回目の搬入の朝です。
部材を置く場所の雪をかき、そこに部材を置きました。夕方には雪も溶けてきて置いた部材がよく見えるようになりました。
穴あけ
一般的にビニールハウスとよく言いますが、実際にはRパイプと呼ばれる先の曲がった鉄のパイプを向かい合わせで地面に刺してゆき、それらを繋ぎ合わせて建てるいわば(鉄)パイプハウスが実体となります。
ハウスを建てる前には、Rパイプを刺す穴をドリルや金てこ(いわゆるバール)を使って事前に開けておかなくてなりません。正確な場所に一定間隔で穴を開けるため、ぬかるむ田んぼの中に石灰で印をつけてから穴を空けていきます。
パイプ運び
私たちのビニールハウス(パイプハウス)は長さが52mあります。
50cm間隔でパイプを刺すので1棟のハウスで片側105本、両側で210本のRパイプが必要となります。
ハウスは1枚の田んぼに3棟、田んぼ2枚で合わせて6棟(間口が6.3mのが4棟、5.0mのが2棟)建てるので全体では1200本以上のRパイプを3000平方メートル(約60mx50m)の広さの土地の端から端まで運ばなくてはなりません。ハウス建ては沢山の先輩農家さんに手伝って頂き一気にやりますので、その前に適切な場所にRパイプを運んで配置します。実際にはこのパイプ運びも先輩農家さんに手伝って頂きなんとか終えることが出来ました。
パイプ刺し開始
翌日の一気のハウス建てに先立って、先輩農家さんに教えて頂きながら出来る分だけRパイプを穴に刺していくことにしました。一部の穴はずれていて空け直しが必要だったり深さの調整が必要だったりと、途中から知人が手伝いに加わってくれましたが夕方までに1棟半がやっとでした。
ハウス建て
いよいよ一気のハウス建ての当日です。20名以上の先輩農家の皆さんが手伝いに来て下さり、あっという間に6棟のハウスのRパイプ刺し、1対のRパイプをジョイントで繋ぎトップ(背骨)直管に固定、地際の直管(ゲタ)の固定、肩管の仮止めまでが終わりました。ハウスは建ちましたが足元はぐちゃぐちゃのドロ田です。
あまりにドタバタで、怒涛のうちに過ぎ去ったので、写真が殆どありません。2枚目は翌日撮った写真です。
ハウス建てはこれで終わりではなく、ここからが本番です。基本的に自分たち二人だけで肩菅の本留め、前後の妻面の25mmRパイプの設置、前後にはみ出している直管(肩とトップ)のカット、防虫ネット(1mm格子)、マルハナバチネット(4mm格子)、側幕ビニール、一番の大物の屋根ビニール張りなどやることは山のように残っています。